2013年04月16日

4月13日 特別コンサート 《リゴレット》《椿姫》



13日にはフェスティバルホールでの最後の公演、特別コンサートが開かれました。この日も満場のお客様から大変な拍手をいただき本当にありがとうございました。オーケストラ伴奏のオペラ・アリア・コンサートは聴き応えがあり、それだけで魅力がありますが今回のコンサートはその中でもよりお芝居を重視した内容と言えます。





この二つのオペラはヴェルディがフェニーチェ歌劇場のために書いたものです。《リゴレット》が1851年に上演され、《椿姫》が1853年に上演されました。《イル・トロヴァトーレ》を入れて中期ロマン派の三大傑作と呼ばれることもあります。《ドン・カルロ》《オテロ》《ファルスタッフ》のように音楽が複雑に書き込まれている後期の作品と比べ、まだ若いヴェルディの音楽がストレートに楽しめるところが魅力です。




当日はフェニーチェ歌劇場のコンサートの時に飾られる不死鳥のプレートが舞台奥に飾られ、まずはリハーサルです。今回出演のソリストはソプラノのエカテリーナ・バカノワさん、ロシアのメドノゴルスク生まれで、コロラトゥーラのテクニックが華やかなうら若き美女。テノールのシャルヴァ・ムケリアさんは昨年、ウィーン国立歌劇場来日公演でエディタ・グルベローヴァ主演の《アンナ・ボレーナ》でもペルシー役を歌って好評だったグルジア出身のテノールです。そして、マエストロ・チョンと同じ韓国出身のジュリアン・キムさんは去年の秋、イタリアのアンコーナ歌劇場で《清教徒》のリッカルド役を歌い大評判となったバリトンで、まだ二十代半ばと若いですが今後が嘱望されている歌手です。




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マエストロ・チョン指揮でリハーサル中のバカノワさんとキムさん







前半の《リゴレット》はジルダとマントヴァ公の場面を中心に。「慕わしき御名」、マンドヴァ公の「彼女の涙が見えるようだ」「女心の歌」など有名アリアも勿論魅力的ですし、フェニーチェ歌劇場合唱団の活き活きした歌で聴く「静かに、静かに」、そしてオペラならではのドラマを堪能出来るジルダ、マッダレーナ(エリザベッタ・マルトラーナさんが歌います)、マントヴァ公、リゴレットの四重唱まで聴き所ばかりです。





そして後半は《椿姫》の第二幕。このオペラの核となる幕で、やっと真の愛を見つけたヴィオレッタがアルフレードの父ジェルモンの訪問を受けアルフレードとの別れを決意した後、フローラの館での仮面パーティーで皆の前で侮辱されるフィナーレまでをほぼノーカットでお届けします。第二幕はヴェルディが初演版から現行版にしたときに大きく手を入れた幕で、このオペラを真の傑作にしたエッセンスが詰まっています。その芝居と音楽を堪能出来る構成です。なお、アンニーナ、フローラ、ガストン子爵、ドゥフォール男爵、ドビニー侯爵、グレンヴィル医師他、脇役はフェニーチェ歌劇場合唱団から抜粋されたメンバーが歌っています。




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第二部の《椿姫》 写真:森口ミツル







コンサートとはいえかなり動きをつけた舞台で、マエストロ・チョンのドラマティックな音楽作りとフェニーチェ歌劇場のオーケストラと合唱団の活躍、そしてソロ歌手達の全力投球の歌をお楽しみいただけたと思います。






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写真:森口ミツル











特別コンサートは東京では4月18日(木)の19時から東京文化会館・大ホールで上演されます。東京では一度のみのこの機会をどうぞお見逃しなく!




指揮:チョン・ミョンフン Myung-Whun Chung

出演:
《リゴレット》
ジルダ:エカテリーナ・バカノワ Ekaterina Bakanova
マントヴァ公:シャルヴァ・ムケリア Shalva Mukeria
リゴレット:ジュリアン・キム Julian Kim
マッダレーナ:エリザベッタ・マルトラーナ Elisabetta Martorana

《椿姫》
ヴィオレッタ:エカテリーナ・バカノワ Ekaterina Bakanova
アフルレード・ジェルモン:シャルヴァ・ムケリア Shalva Mukeria
ジョルジョ・ジェルモン:ジュリアン・キム Julian Kim
フローラ:クラウディア・エルネスタ・クラリチ Claudia Ernesta Clarich
アンニーナ:サブリーナ・オリアーナ・マッツァムート Sabrina Oriana Mazzamuto
ガストン子爵:ディオニージ・ドストゥーニ Dionigi D’Ostuni
ドゥフォール男爵:エマヌエーレ・ペドリーニ Emanuele Pedrini
グレンヴィル医師:ニコラ・ナレッソ Nicola Nalesso
ドビニー侯爵:エミリアーノ・エスポージト Emiliano Esposito
ジュセッペ:ロベルト・メネガッツォ Roberto Menegazzo
召使い:ジュゼッペ・アッコッラ Giuseppe Accolla
使いの者:ジャンパオロ・バルディンGiampaolo Baldin

フェニーチェ歌劇場管弦楽団・合唱団 Orchestra e Coro del Teatro La Fenice
合唱指揮:クラウディオ・マリノ・モレッティClaudio Marino Moretti




posted by フェニーチェ2013 at 06:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月14日

4月11日《オテロ》公演。Esultate!





スタッフMです。ツアーがガラ・コンサートで開けて翌日の11日が《オテロ》公演の初日でした。結果はまさにオテロの登場の台詞「Esultate! 歓喜せよ!」が相応しい大きな成功を収めた夕べとなりました。







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写真:朝日新聞社




フェニーチェ歌劇場の《オテロ》は古い版画から取ったといういかにもヴェネツィアらしい星座絵をモチーフに、舞台の真ん中にある大きなボックスが回転しオテロを取り巻く様々なシチュエーションを作り出していきます。きらびやかなフェニーチェ歌劇場で観たときも大変美しかったのですが、日本のモダンな劇場の中において、なお一層イタリアらしい舞台美術の美しさが際立っているように感じました。









第一幕、オテロの登場の仕方はとても特徴があります。難破しそうになった海から上陸しての第一声「Esultate歓喜せよ!」。オテロが皆の英雄であることを一声発しただけで理解させてしまうこのシーン、観ているだけで心臓がドキドキしてきます。フェスティバルホールを埋め尽くしたお客様の前でクンデさんの声が朗々と鳴り響いた瞬間に、この《オテロ》公演の成功は約束されたように感じました。




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オテロ役のグレゴリー・クンデさん







終演後のカーテンコールは皆がラインになって何度も繰り返されました。お客様からの熱のこもった拍手はアーティスト達への一番の贈り物プレゼントなのだな、といつも思う瞬間です…







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カーテンコールを終えて楽屋に戻るガッロさん。








そして今日は名古屋の愛知県芸術劇場大ホールで《オテロ》の二回目の公演ですexclamation×2






posted by フェニーチェ2013 at 07:17| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月11日

フェスティバルホールのこけら落とし



素晴らしい一夜でした。





昨夜はフェスティバルホールのオープニング・ナイトぴかぴか(新しい)。チケットは売り出しほどなく完売していたそうで、期待に満ちた大勢のお客様がま新しい会場を埋め尽くしました。



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写真2点:朝日新聞社

上の写真はカーテンコールの時に後ろから撮影された写真です。舞台から客席がどう見えているかが良く分かります。フェニーチェ歌劇場合唱団員の方いわく、上階までびっしりのお客さん達の期待を一身にあびて大変感動的だったとのことでした。









一方、下は午後に行われたリハーサルの模様です。ロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニなどの名曲アリアに加えて、ヴェルディ《マクベス》の「虐げられた祖国」、《ナブッコ》の「行け、黄金の翼に乗って」などの合唱曲、そして同じくヴェルディの《アイーダ》から凱旋の場など、イタリア・オペラ珠玉の曲で構成されたプログラムが演奏されました。

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夜の本番の時、私は舞台裏におりましたのでロビーや客席の様子は分かりませんが、きっと華やかな一夜だったことと思います。正装したお客様も多かったとのこと。そして、演奏会が素晴らしい出来だった時にはアーティストの皆さんの顔の輝きが違います。今夜がまさにそれで、ソプラノのアマリッリ・ニッツァさん、テノールのマッシミリアーノ・ピザピアさん、オーケストラ、合唱団員の皆さん、そしてマエストロの顔が喜びに輝いていました。


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テノールで出演したマッシミリアーノ・ピザピアさん。イタリアらしいパッション溢れた歌でした。



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こちらはオーケストラの団員の女性。手に持っているのはレセプションでした鏡開きの記念枡です。



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マエストロ・チョン・ミョンフンとヴェネツィア市長ジョルジョ・オルソーニ氏。

公演後のレセプションで。フェニーチェ歌劇場の理事長を務めるヴェネツィア市長ジョルジョ・オルソーニ氏とマエストロ・チョンが中締めの挨拶をしていました。








大阪の素敵な夜に乾杯バー。そして今日はいよいよ《オテロ》の初日ですexclamation×2







posted by フェニーチェ2013 at 08:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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